人と人をつなぐ

講師のブログ・Q&A

  • 女性の講師です
    大阪府大阪市東住吉区
    31歳
    神戸大学 発達科学部

ハンドルネーム:つばきさんのブログ

発達障害のある子どもの支援機関

はじめまして。保育士のつばきです。
今回は発達がゆっくりな方の支援機関を紹介します。

直接家庭教師とは関係ないかもしれませんがサポート機関を知るだけで気持ちが楽になるかもしれません。

「息子が発達障害なんです…自分だけで子育てすることに自信がなくて」


「娘が一歳児半検診で発達障害の疑いがあると言われました。どう子育てしていいかわかりません。」


あなたはこの様にお悩みかもしれませんね。


私は保育士・社会福祉士として児童発達支援・放課後等デイサービスで働いています。


普段保育士として働く中で以下の様な出来事に出会いました。


・発達障害を持つお子様の子育ての様子を聞かせていただき、日々の子育ての苦労だけでなく、保育園や幼稚園での無理解に対して保護者様が必死にお子様のフォローをされている。


・発達障害のお子様の将来を考えて学習支援をするが、お子様の特性や苦手なことに配慮されておらずお子様が時期的に反抗期とぶつかり保護者様がお子様の子育てに疲弊してしまう。


・「発達障害」と言う言葉があまり世の中では知られておらず、お子様の子育てを悩みながらなされた保護者様が精神的に悩み、病気がちになってしまう。


様々な事例と関わらせていただきました。


今回は保育士・社会福祉士である私からお子様の子育ての際に使える事例等をお伝えさせていただきます。


※お子様の事例は個人情報特定されないよう伝たい内容を損なわないように、複数事例を組み合わせてお話ししています。



①一歳児半検診での苦悩とお母様が子育ての中で受けられるサービス


「お子様は一生お話しできないかもしれません。ただお話しできなくても、代替のコミュニケーション方法もあるので大丈夫ですよ。」


私が児童発達支援事業所で保育士として働く中で出会ったある保護者Aさんが話してくれた話の一部です。


Aさんの元にお子様が産まれ、関わる中での違和感、目線が合わずこちらへの応答が少ない。


Aさんは子育てをされる母親サークルに行くと「お子様が歩いた」「ママと呼んでくれた」と聞くたびに焦り、「私が悪いのか?」と不安になる日々だったそうです。


Aさんは子育てについて相談するサイトに相談をし、「うちの子、しゃべらなかったけど、二歳になってから一気に喋り出したし大丈夫」と聞き安心したそうです。


でも、一歳半検診の際にお子様が発達障害の疑いについて伝えられて、「これからどうしたらいいんだろう」と悩んだそうです。


「おそらくお子様は自閉症だと思うので『療育』を受けてみてください」


「療育とは、障害の疑いのあるお子様一人ひとりの特性や想いに合わせて発達を促していくことです」


「一歳児半検診では確定診断は出せないけれど今のうちに発達を促していけるように支援していくことで、お子様が大きくなるうちに出来ることがたくさん増えて保護者様も気持ちが楽になりますよ」


このように一歳児半検診後保健師さんに言われ、私が勤めている児童発達支援事業所に来てくれ約4年以上経過した時に彼に出会いました。


保護者様はお子様のため、子育てを頑張りながら一生懸命療育に来てくれましたが、お子様が同い年の子に比べてできることが相対的に少ないように感じ悲しくなったそうです。


「うちの子はどうなってしまうんですか?トイレも覚えてくれなくて辛いです。」


悩むお母様と一緒に使える社会資源を探していきました。


①児童発達支援事業所
私が当時働いていた児童福祉施設の一つです。


児童発達支援事業所とは、発達支援を行う一つの児童福祉施設です。


簡単に児童発達支援事業所で目指している支援の一つとして、発達支援があり、「障害のある子ども(またはそ の可能性のある子ども)が地域で育つ時に生じるさまざまな問題を解決していく努力のすべてで、 子どもの自尊心や主体性を育てながら発達上の課題を達成させていくこと(狭義の発達支援)、障害 のある子どもの育児や発達の基盤である家庭生活への支援(家族支援)、地域での健やかな育ちと成 人期の豊かな生活を保障できる地域の変革(地域支援)を包含した概念」のことを言うことが多いです。


参考:
第3回障害児支援の在り方に関する検討会/「主な検討課題」への意見 全国児童発達支援協議会



主に0歳から6歳の子どもたちで発達や何らかの障害が疑われるお子様が通い、お子様のできることを増やしていけるよう、お子様の様子や保護者様の状況を丁寧にアセスメントし、個別支援計画と言うお子様一人一人に対してどのように支援していくかと言う方針を立てていきます。


お子様に対しては個別支援計画に基づいて支援していきます。


児童発達支援事業所には、長時間お子様を療育し、保護者様が子育てから束の間でも解放され、お母様が家事やお仕事ができる時間を作れるように支援する施設もあります。


それ以外にもお子様一人ひとりと指導員が向き合って一時間程度カウンセリングのように個別に療育するような施設もあります。


これらはお子様の将来を考えて保護者様が施設を自由に選ぶことができます。


福祉では以前は「措置制度」として地区によって時代によっては好きな事業所を選べない時代もあったそうです。


現在はお子様を受け入れられるあきさえあれば、事業所に保護者様や後述します相談員さんの見学などでお子様に合いそうな事業所を選ぶことができます。


②ファミリーサポート制度

ファミリーサポート制度とは「育児の援助を受けたい人(依頼会員)と育児の援助を行いたい人(支援会員)が会員となって、 互いに協力し合い、地域の中で子育てを支援する有償ボランティア活動」で、子育てに悩む保護者様を助ける素敵な制度です。
参考:https://www.city.isehara.kanagawa.jp/docs/2017100300068/file_contents/2.pdf



例えば、共働きのご家族でお子様の習い事が間に合わない時や、保護者様が子育てに疲れリフレッシュしたい時などお子様に無理のない形で保護者様のニーズに合わせて利用することが可能です。