ミニ英文法2 比較 no + 比較級について(前半「原理」))
こんにちは♪
第二回目のブログになります。(不定期更新なので、よろしくお願いいたしますw)
1つ1つ順を追って、単元毎に解説して行こうと当初は思ってましたが…気の向くままに更新ですし、"ミニ"英文法ですから、
"重要単元だけど説明が世の中には足りてないところ"
を毎回単発で気の向くままに書いていきますね。
ではここからが今回の本題。「no+比較級」についてです。
皆さんは"クジラ構文"と世間一般的に言われている例文をご存知ですか?それは以下のような文です。
A whale is no more a fish than a horse is.
この構文は有名なので「知ってるわ」となるかもしれませんね。しかしこの構文を突き詰めてみると、しっかり訳せる人って、実は旧帝大の英語学部の大学生レベルでも出来てません(何人か実証済み)。
以下の例文、皆さんは苦もなくスラスラ訳せますか?
I had no more desire to sample the literature of Japan than I had to eat fish and rice for breakfast instead of cereal and milk.
(名古屋大学 1999)
これも同じ構文です。
では、「no +比較級」の原理を抑えて、これらの英文の解説に移ります。
まず注目すべきは「no」と「not」の違いです。
not⇒「~ではない」
no ⇒「ゼロ」
です。従って、「He is not interesting.(彼は面白くはない)」と言われれば、まだ"普通"という救いのラインがありますが、「He is no interesting.(彼は面白みゼロ)」と言われると、実も蓋もない状況になります。
ここでおさえたいのは、上の「no interesting」の例で分かるように、「no+プラス要素」が成り立つと"良いところゼロ"という言い方になるため、"究極のけなし"になってしまいます。
一方、「no+マイナス要素」が成り立つとどういうことになりますか?"悪いところゼロ(=欠点なし)"ということになりますよね?つまり女性の皆さんに言いたいのは、「あなたは"noブサイク"だね」と言われたら"究極の褒め"言葉なんですよ!ってことですw。
また、以下のような例文3つを並べて見てみましょう。
① Tom is not taller than John.
② Tom is 10cm taller than John.
③ Tom is no taller than John.
まず①は「トムはジョンよりもより高いって事はない。」となります(「not」は「ではない」でしたね)。"より高いということはない"と、言うことは、同じ背の高さでもOKなんです。従って、①は"Tom≦John"の関係になります。
②は簡単ですね。「トムの方が、ジョンよりも10cm高い」わけですから、当然"Tom>John"の関係性ですね。
…ところで、"差"はどれだけですか?
もちろん「10cm」ですよね。これを踏まえて③に移りましょう。
③はこの質問から始めます。「"差"は何cmですか?」
「no」は「ゼロ」でしたね(上記参照)。従って、差がゼロcmなので、③はTom=Johnの関係性になります。つまり訳は、「トムもジョンも同じ背の高さだ」ということです。
ここから導き出せる公式は、結局のところ、「差がゼロ」という言い方になるので、「no+比較級=同レベル」ということです。
ここまでの話をまとめます
「no+比較級」の3公式
①同レベルである
②no+プラス要素 ⇒けなしてる
③no+マイナス要素⇒褒めてる
ということです.
…疲れたので、一旦ここで打ち切ります。次回(=3弾)で、この続きを書いていきますね(すぐ行います)。