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ハンドルネーム:maruyamaさんのブログ

効果的な勉強法 ~~特に勉強の計画の立て方について~~

勉強はやみくもにやっても、効果は薄いものです。
目標に向かって適切な計画を立てて、それに沿って実行して初めて、目標は達成できるものです。

それでは、勉強をするにあたって、どのように計画を立てれば良いのか。
それについて、少しばかり説明していこうと思います。

※この記事は、勉強初心者の方向けに書いているものですので、読まれる方によっては当たり前のことが書かれているとも思います。あらかじめ、ご了承いただけますと幸いです。


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(1)最終的な目標を設定する。
あなたは、何か目標に向かって勉強をしています。
目標を達成するためにまずするべきことは、当然のことながら、その最終的な目標を設定することです。

いかにも当たり前のことに感じるかもしれませんが、「最終的な目標を設定」せずに、ただ漫然と勉強している人はけっこういるものです。

最終的な目標を設定しなければ、その目標は達成することはできません。


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(2)目標を分解する。
さて、あなたは目標を設定できたとします。
仮に、「東京大学に合格する」という目標を立てたとしましょう。

このように大きな目標を立てると、「どうすれば達成できるか」その方法を思いつきにくくなります。
遠いところにあるものが見えにくいように、遠いところにある目標までの道のりも見極めにくいのです。

そこで、最終的な目標を達成するまでの、小さな目標を設定していきます。
ゴールが遠くにあっても、その中間地点を小さなゴールとして設定することで、迷わずに最終地点に辿り着けるようになります。

目標を分解するには、以下の2つの方法が有効です。
①MECE:MECEを使って、重複なく、漏れなく分解していく。
②十分条件:上位の目標を達成するための十分条件を考える。

抽象的なので、少し具体的に考えていきましょう。

●あなたは「東京大学文科2類に合格する」という目標を立てたとします。
最終目標:東京大学文科2類に合格

●②十分条件を考えてみます。
「東京大学文科2類に合格」の十分条件=「入学試験で550点中380点を取る」

●続いて、①MECEで分解してみます。
「入学試験で550点中380点を取る」=「センター:100点、英語:80点、国語:70点、数学:50点、社会:80点」

●それぞれの小目標を、さらに②MECEで分解してみます。
「国語:70点」=「現代文:30点、古文:20点、漢文:20点」
*本来はほかの教科についても、分けていきます。

●それぞれの小目標について、それを達成するための十分条件を考えてみます。
考えてもわからない場合は、書籍なども参考にしつつ考えます。
「漢文:20点」の十分条件=「①『○○』という参考書の句形を覚える、②『○○』という参考書の基本単語を覚える……」

このように、目標を分解することで、具体的な「方法」にまで落とし込むことができました。


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(3)スケジュール化する。
目標を具体的にしたら、今度はそれをスケジュールに落とし込みます。
スケジュールに落とし込まないで、いきなり勉強に取り組み始めると、いつの間にか期日が来てしまって(先ほどの例であれば、東大入試の時期が来てしまって)、結果、目標を達成できない、ということにもなりかねません。


ここで述べたように、目標を設定し、分解し、それをスケジュールに落とし込み、それに沿って実行していくことで、最終的な目標を達成することができます。


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しかしながら、適切な計画を立てるということは、なかなか難しいものです。
適切な計画を立てるには、目標を達成するために何をすれば良いか、知っていなければならないからです。

自分で適切な計画を立てられないと思われる場合には、専門的な知識を持っている人に相談しましょう。
塾に通われている場合は、歴の長い先生に相談されると良いでしょう。若い先生だと、勉強不足である場合も多々あるからです。
家庭教師に相談される場合も同様です。学生の先生などでは、十分に研究なさっていない方も多いかもしれません。

良い相談相手を見つけるには、歴が長く、しかも研究熱心そうな先生を探してみる。
そして、少し話してみて、相手が十分な知識を持ち合わせているか、見極めるほかないかもしれません。