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現代文指導における私の考え方(大学受験編)

大学受験における現代文という科目はなかなか勉強が難しい科目であることは確かである。特にしっかりと勉強のハウツーを持たない受験生は、どうしても量に頼った勉強をしてしまい、「やり損」になってしまうことは多いだろう。

文系受験生でも現代文の勉強をおろそかにして、社会や古典に比重を置きすぎているケースは少なくない。現代文の勉強をしっかりと意識している人間でも、例えば出口システムのような論理構造を追うことや、筆者のレトリックを捉えて本文にマーキングすることばかりに注力している受験生も多い。

「現代文に知識はいらない」という考え方を持っている人は多いがとんでもない話だと思う。「語彙力」はもちろんのこと、文化論や哲学、そして最も頻出の近代社会論など代表的な分野の「基幹知識」を持っていないとやはり一定以上の現代文の試験で高得点は獲得できないだろう。

これらはもちろん市販の現代文単語集のようなものでもある程度勉強できるが、やはり一番受験生にとって効果が上がるのは問題演習を行ったときにその文章から必要な知識・教養を吸収することだろう。これはなかなか市販の参考書の解説を読むだけでは達成できない。

私が現代文を指導する際には上記の内容をしっかり意識して指導している。したがって私の指導を受けた人間は受験でどんな文章が出てきても、その本質的な内容をつかむのが容易であるため、ぱっと見の難しさに惑わされない。

私大文系入試においては当然のごとくこの内容は役に立つが、国公立系の論述タイプの問題でも大きな力を発揮する。文章を読んで大事そうなところを適当につなぎあわせる戦法では点数はとれないのである。しっかりと文章の内容をもちろん使いながら、つなぎを自分の言葉でしてこそ、論述問題における解答といえるのである。(この観点からいくと、赤本の解答も正直不十分ではないかと感じるものは多い。しかし私の書く解答も無論完璧ではなく、この点に関しては私自身もさらに研鑽をつむ必要があると考えている。)

現代文が苦手な諸君も、現代文で点数を稼ぎたい諸君もぜひ一度私の指導を受けてみてほしい。