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ハンドルネーム:wagenさんのブログ

数学を勉強する必要性

「数学なんて将来使えないし勉強する必要を感じない」
という人へ。

正直知的労働者になりたいのなら、数学的思考を軽視してはならないと思います。

数学的思考として重要なもので、効用性の高いものをとりあえず二つ挙げます。

一つは
場合分け思考
想定される場合を全て分けて考える能力です。ニワトリは餌の前にネットがあると回り道をして避けることができず、真っ正面からネットに突っ込んでしまうと言われています。場合分けができない人はニワトリと変わりません。真っ直ぐ進めない時、うまくいかない時の場合も想定しておかないと、相手の出方が変わった時に対応できません。
場合分けができないというのは、自分で議論のしやすい方向に決めつけてしまうということ。皮算用とも言えます。あらゆる場合について考え、それぞれの解決策を用意できる人じゃないと何も任せられませんよね?
特に人間が関わると、全てが自分の考える通りの動きをする事なんて、まずないですし。

二つ目は
本質を素早く見抜く能力
一見複雑そうでも、かたまりを見抜き、以前熟練した方法に帰着する。置き換えなどがこれにあたります。いくつの条件からこの状況は出来上がっているのか、その条件を綺麗に洗い出せば、問題なのはどの条件なのか特定できます。それから、問題を解く上で用いるべきなのに、まだ使っていない条件を見つける事もできます。どの利害関係を今無視してしまっているから、問題が起きているのか、などと問題の本質も探るための能力です。